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2025/10/03

第9回東アジア農業遺産学会が開催されました。

令和7年9月17日から18日の2日間にわたり、韓国・済州島の「チェジュ・オリエンタル・ホテル」にて第9回東アジア農業遺産学会(ERAHS)が開催されました。

本学会では、日本・中国・韓国の世界農業遺産(GIAHS)認定地域から先進的な取り組みや直面している課題が紹介され、登壇者と聴講者との間で活発な質疑応答・意見交換が行われました。

主な意見・課題

  • 若い世代への継承が鍵に
    海女文化をはじめ、GIAHS認定地域では若い世代の育成が共通の課題です。地域全体で、地域の価値や伝統を次世代に伝えていく取り組みが求められています。
  • 地域活性化と観光との連携
    GIAHSの理念とあわせて、地域の活性化やアグリツーリズム(農業観光)などとの連携を進めることも、東アジア各国に共通する重要なテーマです。
  • 気候変動への対応
    進行する気候変動に対し、GIAHSが示す持続可能な農業モデルを今後も継続・発展させていく必要があります。
  • 農産物のブランド化とGIAHSの理念の融合
    自然と共生するGIAHSの理念を活かしながら、地域農産物のブランド化を通じた新たな価値創出にも取り組む必要があります。

今回の学会を通じて、GIAHS認定地域が国を越えて連携し、共通課題に取り組むことの重要性を改めて実感しました。佐渡地域世界農業遺産推進協議会も今後、国内外の関係者と連携し、GIAHSの理念の普及と持続可能な地域づくりに貢献してまいります。